上達する人に共通していること

上達に欠かせない「量」

私は普段囲碁を教える仕事をしています。
これまで多くの人と接してきた中で、上達する人には共通していることがあると思っています。

それは、とにかく量をこなすことを優先しているということです。

早く上達する人ほど、こちらが提示した勉強法に対して「とりあえずやってます」と言ってくれます。
もともとやっている勉強法などもあるので、そこに加えての取組みは大変だと思いますが、スキマ時間を使って取り組んでくれます。

やってみた結果、その方法が合わなかったということもあります。
ただそれならそれで自分に合う学び方に近づいているということなので、その後につながっていきます。

反対に上達しづらい人ほど「まとまった時間が取れないから」とか「難しそうだから」といったことを気にしてしまい、量が一向に増えません。

何事もそうだと思いますが、最初から自分に合う方法なんてわかりっこありません。
とにかく色んなものに触れてみて、自分が囲碁に触れる時間を増やしていきましょう。
 
実際、私も囲碁に触れる時間が長い時ほど上達しました。
学生だったのも大きいのですが、それでも1日4,5時間は触れていたと思います。

自分の興味がある方法だけでなく、先輩から教えてもらったものや囲碁雑誌で紹介されていたものなど、あらゆる方法で触れてきました。

数時間まとめてやるのは無理だったので、問題集を電車で30分、家でテレビを見ながら30分といったように、たとえ集中してなくてもできる時にできる範囲で取り組んでいました。
それが今の棋力につながっていると思います。

私自身も、もちろんなるべく早く上達してもらえるよう、教える技術を磨いたり、より分かりやすいと思ってもらえる情報発信を心がけています。
ただそれでも最後の鍵となるのは、その人自身がどれだけやるかどうかなのです。

囲碁でもなんでも早く上達したいと思っている人は、量を今以上に増やしてみてください。
まとまった時間とか気にせず、できる時にどんどん触れていきましょう。

井桁健太DecoBoco合同会社 代表

投稿者プロフィール

DecoBoco合同会社 代表社員/33歳
囲碁アマ五段・講師歴:10年

個人レッスンやオンライン囲碁サロンの運営などを通じ、初心者から経験者まで幅広く囲碁を教えている。
YouTube「井桁健太の囲碁チャンネル」でも講座動画などを多数載せています。登録者は3700名を突破(2024年7月時点)。

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