私が初段になれた理由〜目標の立て方〜

「初段になりたい」を実現するために

こんにちは。DecoBocoの井桁です。

私は主に級位者の方に向けて囲碁を教えているのもあって、目標に「初段になりたい」と掲げている方とよく接します。
やはり分かりやすい目標として掲げる方が多いようです。

目標に向かって努力することは素晴らしいですが、私はそこに付け加える形で「初段の人は身近にいますか?」と質問しています。

なぜこうした質問するのか。
それは目標はより具体的にイメージできる方が達成しやすいと思うからです。

「初段」は見えない

アマチュアの囲碁の棋力には、明確な基準がありません。
一言に「初段」といっても、具体的に何ができれば初段というものではないのです。

例えば碁会所なら「三段の人に2子で良い勝負できるから初段」といったように決められることが多いと思いでしょう。

反対に私が今取り組んでいる英語やジョギングでは、その時の実力を数値という具体的なもので表すことができます。

英語ならTOEICの試験を受けてみて、990点中何点だったかによって、自分の英語力を把握できます。
※英会話はまた別ですが

ジョギングなら日々のタイムを計ることで、目標に向けた進捗を確認できます。

このように数値として目標が見えると、勉強や練習にもより身が入るのではないでしょうか。
具体的な目標とは、見える目標とも言えるかもしれませんね。

こうした経験から、私は「初段」という見えない棋力を掲げるだけでは、目標としての力が強くないのではないかと思っています。
「初段になりたいけど何を学んだらいいか分からない」という声も、具体的な目標ではないことが原因ではないかと。

そういう時に、実際に初段になった人がいることが大きく効果を発揮します
「その人に勝つ=初段の実力がある」といったように、初段がより具体的になるからです。

私が初段になれた理由

私は囲碁を始めてから約2年ほどで初段になれました。
比較的スムーズな方だと思うのですが、そうなれた要因は自分より2,3子強い人が常に身近にいたことだと思っています。

所属していた大学の囲碁サークルには、ありがたいことに幅広い棋力の人がいました。
そのため私が10級の頃は、8級の先輩に勝つことを目標として勉強できました。

次に自分が8級になったら、今度は5級の先輩を目指す。
5級になったら2級の同級生を・・・といったように、具体的な次の目標がいてくれたことで、その人と自分とで何が違うのかを意識できました。
おかげで勉強も熱が入った状態で継続できました。

反対に三段以上の人しかいなかったら、こううまくはいかなかったでしょう。

目標を具体的にしよう

大学受験なら、「あの大学に合格したい」と思うだけよりも、オープンキャンパスに参加して、そこに通う自分をイメージできた方が勉強に身が入るはずです。
就活ならOBOG訪問やインターンシップがそれに当てはまるかもしれません。

成し遂げたい目標があるなら、それを掲げるだけでなく、より具体的にしようとする工夫も大切だと思います。

何か目標を掲げている人は、それがどれくらい具体的になっているか一度整理してみましょう。

井桁健太DecoBoco合同会社 代表

投稿者プロフィール

DecoBoco合同会社 代表社員/33歳
囲碁アマ五段・講師歴:10年

個人レッスンやオンライン囲碁サロンの運営などを通じ、初心者から経験者まで幅広く囲碁を教えている。
YouTube「井桁健太の囲碁チャンネル」でも講座動画などを多数載せています。登録者は3700名を突破(2024年7月時点)。

この著者の最新の記事

ページ上部へ戻る