いざムンギョン!〜韓国の囲碁大会に参加して〜(2)
- 2024/11/19
- 代表ブログ
アクシデント発生!
こんにちは。DecoBocoの井桁です。
韓国2日目は会場のあるムンギョンに向かいます。
朝9時にソウルの韓国棋院前に集合しました。
バスで3時間
日本からの参加者はプロ・アマ合わせて8名でした。
ソウルから参加するプロとアマもたくさんいて、バス2台でいざムンギョンへ。2時間ほど走ったタイミングでサービスエリアでの休憩時間がありました。
12時頃にやっとムンギョンに到着。会場となる聞慶の体育館に向かいます。
会場に入って目にしたのがたくさんの碁盤が並ぶ光景でした。
こういう場所で囲碁を打てるのだととても感動しました。
今回の大会はすべて互先で打たれます。
8日(金)は14時頃からプロ・アマ最強トーナメントだけが行われ、勝ち抜いた人は翌9日に進出できます。
私が出場するアマ部門は9日からなので、この日はお休み。
会場入ってすぐのところで受付を見つけ、参加費の支払いとエントリーだけ済ませておこうと列に並びました。
この時までは気楽だったのですが・・。
まさかのアクシデント
なんとこの受付がプロ・アマトーナメントのものだったのです!
同じバスに乗っている人がほぼ全員並んでいたので、てっきり大会そのものの受付だと勘違いしてました。
日本だったら「井桁さんのお名前はないですよ」と案内されると思うのですが、、、
当日参加も多少受付してたようで、すんなりと通ってしまったのです。
受付した際、「クジを引いてください」と抽選箱を出され、この時点で変な気はしていたのです。
「これは明日の番号ですか?」と英語聞くと、「今日のだよ、その番号の席に座ってね!」と言われましたから。
「あれ、今日打つの??」と思いながらも、後ろで並んでいる人もいるし、とりあえず席に着いたのでした。
少し経って相手も着席しました。おかしいと思いながらもまだ受付は忙しそうにしているので、割って入ることもできず。緊張が高まります。
そして全員が着席した後ですぐに対局開始に号令が。会場の全員が一斉に打ち始めました。
「ええええ!なんで〜!」と心の中で驚きながら、私もニギリをして打ち始めました。
こんな状態なので集中できるはずがありません。
なぜ自分は打っているのか。どこで受付を間違えたのか。
仮にこれ負けたら明日のアマ部門て打てるのか。そもそも日本語が話せるスタッフは本当にいないのかなど。
本来なら次の着手を考えなければならないのに、それ以外に気になることが無限に出てきます。
そして相手がめちゃくちゃ強い!
自分はうまく打てたつもりでも、気付かなかった急所に打たれて形を崩されてしまうのです。
相手は韓国のプロ、またアマとしてもプロクラスなのですから当然ですよね。
頭がぐるぐるした状態で打っても良い手は出てきません。
120手ほど打ったところで投了しました。
ちなみに50手ほど打った時点で、相手がこちらの棋力を察したのか緩めてくれた気がします(笑)
日本語ガイドがいない問題
なぜこうしたことが起きたのかというと、日本勢を案内してくれるガイドさんがいなかったのです。
※私が韓国語を分からないのも問題ですが
韓国棋院の関係者らしき方はいるのですが、その方とも日本語ではなく英語でのやりとりでした。
そのため日本勢は、バスに乗るところから韓国の皆さんについて行くような動き方をしており、それがこうした事態につながってしまいました。
対局が終わった後で改めて受付に行ったところ、たまたま日本語が話せるスタッフがいました。
事情を話すと「イゲタさん今日受付しちゃったですね!?今日はプロトーナメントだけだから、イゲタさんは明日受付で大丈夫でしたよ!」とのことでした。
とりあえず理由がわかってよかったです。
また明日のアマ部門も出られるとのことでホッとしました。
このタイミングで記念に写真を撮ってもらいました。
大会初日にすごい思い出を作ることができました。
韓国語を話せない、海外大会が始めて、日本語ガイドがいない、相手がプロレベルといった様々なことが重なって起きた貴重な体験です。
二度と同じことは起きないでしょう。
受付したばかりの時は不安や緊張が大きく、言いようのない感情を抱きましたが、終わってみればこれも笑い話になりますね。
こうしてブログにも書けましたし。
気持ちを切り替えて明日のアマ部門をがんばろうと思ったのでした。
ただ来年も日本勢が参加することを考慮して、大会スタッフの皆さまにはどの人が日本語を話せるかわかるようにしてほしいとは思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。