私が初段になれた理由〜目標の立て方〜
- 2024/9/15
- 代表ブログ
「初段になりたい」を実現するために
こんにちは。DecoBocoの井桁です。
私は主に級位者の方に向けて囲碁を教えているのもあって、目標に「初段になりたい」と掲げている方とよく接します。
やはり分かりやすい目標として掲げる方が多いようです。
目標に向かって努力することは素晴らしいですが、私はそこに付け加える形で「初段の人は身近にいますか?」と質問しています。
なぜこうした質問するのか。
それは目標はより具体的にイメージできる方が達成しやすいと思うからです。
「初段」は見えない
アマチュアの囲碁の棋力には、明確な基準がありません。
一言に「初段」といっても、具体的に何ができれば初段というものではないのです。
例えば碁会所なら「三段の人に2子で良い勝負できるから初段」といったように決められることが多いと思いでしょう。
反対に私が今取り組んでいる英語やジョギングでは、その時の実力を数値という具体的なもので表すことができます。
英語ならTOEICの試験を受けてみて、990点中何点だったかによって、自分の英語力を把握できます。
※英会話はまた別ですが
ジョギングなら日々のタイムを計ることで、目標に向けた進捗を確認できます。
このように数値として目標が見えると、勉強や練習にもより身が入るのではないでしょうか。
具体的な目標とは、見える目標とも言えるかもしれませんね。
こうした経験から、私は「初段」という見えない棋力を掲げるだけでは、目標としての力が強くないのではないかと思っています。
「初段になりたいけど何を学んだらいいか分からない」という声も、具体的な目標ではないことが原因ではないかと。
そういう時に、実際に初段になった人がいることが大きく効果を発揮します。
「その人に勝つ=初段の実力がある」といったように、初段がより具体的になるからです。
私が初段になれた理由
私は囲碁を始めてから約2年ほどで初段になれました。
比較的スムーズな方だと思うのですが、そうなれた要因は自分より2,3子強い人が常に身近にいたことだと思っています。
所属していた大学の囲碁サークルには、ありがたいことに幅広い棋力の人がいました。
そのため私が10級の頃は、8級の先輩に勝つことを目標として勉強できました。
次に自分が8級になったら、今度は5級の先輩を目指す。
5級になったら2級の同級生を・・・といったように、具体的な次の目標がいてくれたことで、その人と自分とで何が違うのかを意識できました。
おかげで勉強も熱が入った状態で継続できました。
反対に三段以上の人しかいなかったら、こううまくはいかなかったでしょう。
目標を具体的にしよう
大学受験なら、「あの大学に合格したい」と思うだけよりも、オープンキャンパスに参加して、そこに通う自分をイメージできた方が勉強に身が入るはずです。
就活ならOBOG訪問やインターンシップがそれに当てはまるかもしれません。
成し遂げたい目標があるなら、それを掲げるだけでなく、より具体的にしようとする工夫も大切だと思います。
何か目標を掲げている人は、それがどれくらい具体的になっているか一度整理してみましょう。