
囲碁で上達したいと思った時・・
こんにちは。
DecoBoco代表・囲碁アマ五段の井桁です。
囲碁で上達したいと思った時、定石や手筋を学ぶことはもちろん有効ですが、そこから自分なりに工夫して、色々な手を試していくことも有効だと思っています。
「ここが形の急所だから〜」、「これが定石だから〜」と思ったとしても、そこから工夫できないか考えてみましょう。
※今回は1桁級の方を対象とした内容です
「脱・二間ビラキ」
誰でもできる工夫として、まずは「脱・二間ビラキ」を試してみましょう。
いつもなら二間ビラキする時に、三間以上にヒラくとどうなるか考えてみるのです。
ただ二間ビラキを打ちたい局面でも、実は三間にヒラいた方がもっと良いかもしれません。
一路広げた分、陣地が大きくなりますからね。
さらには四間、五間ビラキも有効かもしれない。
大きな陣地が見込める可能性に気付かず、二間にヒライてしまうのはとてももったいないことです。
打ち込まれるデメリットもある
広くヒラくことで、相手が入ってくる可能性ももちろんあります。
打ち込まれたら戦いが開始。
戦いが苦手だから二間ビラキしている人は多いと思います。
ただそうした戦いも、上達につながるチャンスと思いましょう。
その時はその時でいかに効率よく守るか、反撃する手段はないかと考えることで、囲碁の幅が広がっていきます。
もしかしたら食わず嫌いなだけで、本当はしっかりと戦えるかもしれませんよ。
いろいろな選択肢を持とう
今回は二間ビラキを例に上げましたが、伝えたいことは「形で決めつけず、いろいろな選択肢を持とう」ということです。
いくつかの候補を考えた上で二間ビラキを選んだのであればOKです。
しかし他を考える前から二間ビラキと決めている方がいたら、その習慣はぜひやめてみてください。一呼吸置いて、他の手も考えてみましょう。
二間ビラキはたしかに良い手ですが、だからといって三間が悪いということではありません。
囲碁は自分が打つ手をいかに連動させるかを考えるゲーム。三間ビラキしたら、その三間をどうやって良い手にしていくか考えればいいのです。
そうした積み重ねによって、自然と上達していくことでしょう。