大枠での運営方法
こんにちは。DecoBocoの井桁です。
私は2021年4月から、「かけつぎ」というオンライン囲碁サロンを運営しています。
コロナ禍で対面で囲碁を楽しむことが難しくなったことを踏まえ、囲碁ファンが集まれて、かつ対面に近い感覚で打てる場を作ろうと思い立ち上げました。
現在は全国から約30名が参加していただいてます。(これまで延べ70名が参加)
囲碁に限らず、自身のコミュニティを作っていきたい事業者さんは多いと思います。
ただどのように運営したらいいか分からない方もいることでしょう。
こちらの記事で「かけつぎ」をどのように運営しているか紹介します。
オンラインサロン運営に興味ある人の参考になれば幸いです。
囲碁サイトとZoomを利用
「かけつぎ」での活動は以下の通り。すべてオンラインでの実施です。
・毎週土曜の対局会
・月2回の囲碁講座
・月1回の囲碁イベント
対局会では会員同士で対局してもらい、その振り返りを私を含めた数名の講師が手伝っています。
組み合わせは私が担当し、なるべく近い実力の人を当てるようにしています。
対局する場所はネット対局サイト「石音」を利用しています。
「かけつぎ」をいっしょに運営している根本明さんが代表を務めるサイトです。
ネット対局サイトでは、ユーザー同士のコミュニケーションはチャットが基本です。
ただそれだと円滑なやりとりがしづらくなってしまうので、通話アプリのZoomを使うことを決めました。
大人数に対応できるよう、有料プランに入っています(年間2万円ほど)。
Zoomには個室機能(ブレイクアウトルーム)があるので、土曜の対局会では対局者2人で個室に入っていただいています。
講師が振り返る時もそれぞれの個室に入って進めています。
他の対局の声が聞こえないようにすることで、集中しやすい環境を作っています。
実際、囲碁ファンは高齢の方も多いので、話しながらやりとりできるのは本当にありがたいです。
コロナ禍では人と話す機会すら減ってしまったので、「かけつぎ」があってよかったと言っていただいたこともあります。
通話アプリにはDiscordなどもありますが、「かけつぎ」では上記以外の活動はしておらず、メールでのやりとりを中心にしているため採用しませんでした。
毎日何かしら情報を投稿し、それに反応をもらいながら運営していきたい場合は、Discordの方が適していると思います。
出欠は「調整さん」を利用
毎回の出欠は、スケジュール調整サービスの「調整さん」を使っています。
月ごとのページを作り、それぞれスケジュールを入力していただきます。
土曜の対局会は、その入力状況をもとに組み合わせればいいので管理の手間を減らせています。
○×で入力するだけなので、パソコン操作が苦手な方にもおすすめです。
対面で会う機会づくりも
オンラインサロンとは言え、オンラインで完結はしていません。
ランチ会、新年会、囲碁大会など、半年に一度くらいでイベントを設け、実際に集まる機会も作っています。
オンラインで普段やりとりしているので、「あなたがあの○○さんですね!」とすぐに会話が盛り上がります。
別団体が主催する団体戦が年に数回あるので、そちらにいっしょに出場したりしています。
団体戦は周囲に囲碁仲間がいないと参戦できないので、「かけつぎ」がそのつなぎ役になれています。
団体戦の人数が足りない時は、私も選手としていっしょに出場しています。
おかげで今年は2回参加できました。皆さんありがとうございます!
実際に会うことで親近感が生まれるので、その後のオンラインでのやりとりが一層楽しくなります。
こうした意味でも、リアルで集まる機会はなるべく作るようにしましょう。
自分の思いを実現していこう
オンラインサロンの運営に関しては細かい工夫ももちろんありますが、まずは大枠の部分を紹介しました。
「かけつぎ」は、10年前の私が欲しかったコンテンツを盛り込んでいます。
対局だけでなく、対局後の振り返りまでいっしょに楽しむ囲碁仲間が欲しい、教えてくれる先生がいてほしい、大会に出たいなど、囲碁に関してあれこれ欲していたのでした。
もちろん街の碁会所や囲碁サロンにも行くことはありましたが、上記の思いが叶う場が当時は見つかりませんでした。
今こうして囲碁を仕事にしているので、今度は当時の私と同じ悩みを抱えている人に楽しんでもらおう。
そう言う思いでサロンを運営しています。
オンラインサロン運営を検討している方は、どんな場所を作っていきたいでしょうか。
これまでの自分の思いを振り返ったり、最近の便利ツールを色々調べるなどして、自分に合ったサロンを作っていきましょう。