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布石で好手を打つための2つのポイント・前編(15〜10級向け)
- 2024/7/23
- ざっくり学ぶ囲碁講座
布石で好手を打つための2つのポイント
みなさんこんにちは。
囲碁アマ五段・DecoBocoの井桁(いげた)です。
・19路盤が広くて戸惑ってしまう
・序盤でどこに打ったらいいか分からない
・強い人は何を考えて布石を打っているのだろう
こうした疑問をもっている囲碁級位者の方(15〜10級)に向けて、この記事では、
・3線と4線を意識しよう(前編)
・弱い石の近くに打とう(後編)
について画像付きで解説します。
布石とは囲碁の序盤のことです。
こちらの記事はその前編として、「3線と4線を意識しよう」というテーマについてまとめています。
また当講座の全体の概要は以下から見られます。
それぞれの棋力帯でどういうことを学ぶといいのか紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
↓↓
【何を学んだらいいか分からない級位者の方へ】
講師は代表の井桁健太が担当します。
生徒は弊社キャラクターのデイビーです。
隅と辺が陣地を作りやすい
囲碁は碁盤を隅・辺・中央という3つのエリアで表現します。
明確な区分はありませんが、だいたい以下のイメージです。
序盤はまず隅から打ち始め、次に辺に展開するのが基本の流れです。
なぜ隅から始めるのか。
それは同じ大きさの陣地を作るにあたり、隅の方がより少ない石で作ることができるからです。
隅から始めて辺に展開することについて、参考手順は以下のようになります。(1〜22手目まで)
19路盤は広いので、下図のように石を離して打つのがおすすめです。囲碁セットを持っている方は、ぜひ並べてみてください。
白は左上隅と左下隅、そして下辺と上辺の右側に作れそうと捉えます。
3線と4線にバランスよく打とう
布石を打つ際は、3線と4線にバランスよく配置することを意識しましょう。
3線とは碁盤の端から数えて3番目の線のこと。4線はそれより中央に近い隣の線です。
線の数字は碁盤の4方向それぞれから数えます。どこから数えるかは、その時に話題になっている側を起点にします。
また石が置かれている座標は、「横線-縦線」という順番で示します。
例えば下図の場合、「黒△は5-3、白×は3-4に打たれた(置かれた)」と表します。
3線と4線の特徴をそれぞれ紹介します。
【3線の特徴】
・4線に比べて陣地がつきやすい
・相手が自陣に入ってきても取りやすい
・ただし高さのない陣地になりやすい
【4線の特徴】
・3線よりも陣地を大きくしやすい
・相手に内側で陣地を作られる可能性が高い
・中央の石とつながりやすい
それぞれ長所と短所があるので、状況に応じて打てるのが理想です。
バランスよく打ちながら、自分の陣地が大きくなりそうな要素と、確実に陣地になりそうな要素を持ちましょう。
目安として、もともとある石が3線なら、その近くに打つ時は4線にします。
下図の白18手目を3線にしている理由は、近くの白12が4線にあるからです。
(1〜21手目まで)
布石ではデコボコが大切だね。
まとめ
・隅→辺→中央という順番で効率良く陣地を作れる
・3線と4線にバランスよく配置する
布石は一局の土台を築く段階です。自分が陣地を作りたい場所を決めて、その周辺に石を置いていきましょう。
19路盤を始めたばかりの頃は戸惑うこともあるかもしれませんが、2つのポイントを意識してみてください。
次回は「弱い石の近くに打とう」というテーマで、囲碁の布石をさらに解説します。
「弱い石」、「強い石」といった囲碁独特の表現がありますので、そちらの見分け方などを紹介します。