囲碁十訣から学ぶ人生の考え方
- 2024/9/24
- 代表ブログ
仕事や人生にも通じる囲碁十訣
こんにちは。DecoBocoの井桁です。
囲碁には「囲碁十訣」という格言があります。
唐の王積薪という方が作ったもので、対局中の心がまえや姿勢が10個書かれています。
今回はその5番目の「捨小就大」について紹介します。
※(小を捨てて大に就く)
「捨小就大」
意味は「小さいところよりも大きいところに着手しよう」ということ。
書かれていることは至って単純ですが、やはり対局中はさまざまなことを同時に考えなければならないため、実践するのは難しいのです。
私もつい目先の利益に夢中になってしまうことがあるので、盤面が一段落した時などにこの言葉を思い出しています。
映画『碁盤斬り』でも使われた
この囲碁十訣は、今年上映された映画『碁盤斬り』でも使われるシーンがありました。
萬屋源兵衛が自分の商いの心がまえとして、十傑のひとつ「不得貪勝」(貪って勝とうとしてはいけない)を掲げるのです。
それぞれの格言は囲碁に由来したものですが、源兵衛のように仕事や人生においても通じる考えだと思います。
プライドを捨てる
先日、知人から韓国での囲碁大会を案内されました。
どの程度の規模なのかは分かりませんが、韓国だけでなく日本からも出場ができるオープン大会なんだそうです。
囲碁を通じて色々な経験をしてきましたが、こうした案内は初めてでした。
なので案内を受け取ったとき、すぐに「海外の囲碁大会に出てみたい!」と思いました。
ただ翌日、2日後と時間が経つにつれて、だんだんと「やっぱりやめようかな」と思うようになりました。私が思うよりも遥かにレベルの高い大会だと気付いたからです。
「そんな大会に参加したら、周りに迷惑なんじゃないだろうか」「わざわざ行ってボロ負けしたら嫌だな」
そのようにマイナスなことばかり思い浮かんでしまいました。
そんなときに「捨小就大」をたまたま目にして気付きました。
「自分は不要なプライドを抱えているのではないか」と。
ボロ負けでいいから行ってみる。
参加することで得られる経験がきっとある。
不要なプライドという小さなものは捨て、新しい挑戦という大きなことに取り組もう。
そうして参加を決めました。
「囲碁十訣」に興味ある方は、ぜひ一度見てみてください。
たとえ囲碁を打たなくても、きっとご自身に役立つヒントが隠されているでしょう。