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囲碁アマ五段がおすすめする棋譜並べを楽しむ方法
- 2024/6/18
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棋譜並べを楽しむには
皆さんこんにちは。
DecoBocoの井桁です。
囲碁の勉強方法は主に対局、詰碁(問題を解く)、棋譜並べの3つがあります。
中でも私は棋譜並べが好きで、時間を見つけてはよく並べています。
強い人の感覚に触れられることが楽しく、これまでたくさんの棋譜を並べてきました。
ただ「棋譜を並べていても、何がなんだか分からない」と思う人も多いようです。
並べ始めてもよく分からないからとすぐにやめてしまう人もいることでしょう。
私は今アマ五段ほどで打っていますが、私も同じように分からないことが多いです。
それでも棋譜並べをいつも楽しくできています。
この差はどのような視点で並べているのかが大きいのではないかと思っています。
なのでこちらの記事では、どういうことを意識すると棋譜並べを楽しめるのかについて、考え方と具体的な取り組み方を紹介します。
展開に注目しよう
私は一局の展開を把握しながら並べるようにしています
何もないところから、お互いの陣地がどういう流れで出来上がっていくのか。一手一手に注目するのではなく、例えば20手ごとに盤面を眺めてみます。
囲碁はだいたい一局200手前後なので、10回ほど確認することができます。
棋譜並べがよく分からないという人は、一手に対して意識が向きすぎているのだと思います。
「この手の意味を理解しよう」と思えば思うほど分からなさと直面するので、それでつまらなく感じてしまうかもしれません。
10手ごとでも20手ごとでもいいので並べる前にルールを決め、その度に盤面を見てみてください。
するとさっきまで黒地になりそうだった場所に白地ができそうになっていたり、安全そうに見えていた石が取られそうになっていたりと、一局の全体像を体感できます。
こうして様々な展開を経験できることが、棋譜並べから得られる学びです。
詰碁や手筋といった問題を解く勉強法と大きく異なる点です。
では展開により注目するためにどのような方法があるのか。
続いて紹介します。
同じ棋譜を3回並べる
私は同じ棋譜を3回並べることをおすすめしています。
まず1回目はただ順番に並べます。数字をとにかく追って並べましょう。そして20手くらい並べたら盤面を眺めます。
2回目はさっきと同じように並べながら、解説や参考図にも注目します。
※その棋譜に記載されていればでOKです。
そして3回目は、解説は読まずにまた数字を追って並べます。
1回目と違って、だいぶ余裕をもって盤面を眺められるでしょう。
私は級位者の頃からこの方法で取り組んでいましたが、3回並べると一局の展開をかなり体感できます。
また実際に石を並べるので、きれいな手も身体で覚えられるようになります。一手の意味は理解できずとも、自分の着手を磨くことができるのです。
解説は読んだほうがいいのか
「解説をちゃんと読んだ方がいいですか?」と聞かれることがあります。
もちろん読んで理解できるのが理想ですが、ここも参考程度に流し読みするくらいでいいと思います。
「どのあたりが決め手につながったのか」など、一局の分岐点を掴むための材料として読めば十分でしょう。
もちろん暗記する必要もありません。
上記のように繰り返し並べているうちに、全体像がなんとなく見えてくればOKです。
(少なくとも私はそうでした)
楽しみながら強くなりましょう
他の勉強と同じで、棋譜並べも即効性があるわけではありません。
それでも繰り返し取り組んでいるうちに、無意識に身につけている感覚が必ずあります。
今回紹介した3回並べる方法を試してみてください。
難しく捉えず、楽しみながら学んでいきましょう。