考えを伝える特訓法

考えをしっかり伝えるには

私は今でこそ誰が相手でもすらすら話せますが、20代の頃は自分が思っていることを伝えるのが苦手でした。

その話題に対して思うことはあるのですが、いざ「井桁はどう思う?」と聞かれると、考えを順序立てて伝えられなかったのです。

頭の中でちゃんと整理してから口に出そうとするので、数秒黙ってしまうこともありました。
おそらく相手から「井桁は今何を考えているのだろう?」と思われていたでしょう。

そんなコミュニケーションが苦手だった段階をどう抜け出したのか。
私がまずやった特訓法を紹介します。

日記を書く

その方法は「日記を手書きで書く」です。
これが頭の整理にとても役立ちます。

「今さら手書き?」と思われるかもしれません。
私も最初はそう思いましたが、コミュニケーション力を鍛える最初の一歩なので、タイピングよりも手書きがおすすめです。

ノートは自分に合ったものでいいと思います。
私はロディアのノート(A5・横罫)を使いました。
※サムネイルのものです。

これに毎日、1日1ページ書いていきました。
その日にあったこと、感じたこと、悩みなど、思うがままに書き殴ります。

書く時間は特に決めていません。
朝書けば今日やることについて、寝る前に書けば振り返りが多くなると思います。

書いているうちに「自分はあの時こういうことを思ってたのか」と、昔のことなどを思い出す時もあります。
そうしたらその当時のことについて書いてもいいでしょう。

手書きがおすすめ

繰り返しですが、この日記は手書きがおすすめです。
ブログなどネット上に公開するものは選ばないようにしましょう。

公開すると、他人からの見え方をどうしても気にしてしまいます。
すると文章をうまく書くことに気を取られてしまい、思っていることを書けなくなってしまいます。

伝える力を鍛えるには、まずは自分の内側を整理することが大切です。
自分しか読めない日記を選びましょう。

ちなみに公開しないならパソコンのメモアプリでもいいかもしれませんが、私はファイルがたくさん溜まるのがなんとなく嫌だったので選びませんでした。

まずは3ヶ月やってみよう

日記を書いているからといって、すぐに効果は出ません。
だいたい3ヶ月ほど書いた時点で、ようやく第一段階クリアだと思います。

3ヶ月毎日書いているうちに、様々な切り口から思考が整理され、多くの事柄が自分の中でつながっているのを感じられます。 その頃には書くペースも早くなっているでしょう。
  
ちなみにやってみると分かりますが、考えを言葉にすることに慣れてない人は、日記ですらけっこう大変です。
私も最初は「これ以上何か書くことあるかな?」と迷ってしまい、無理やり1ページを埋めていました。

でもそれくらいのスタートで全然いいと思います。
思っていることをとにかく書いて、頭の中の絡まりをほどいていく。1ページを埋めた頃にはだいぶスッキリしています。

続けていくうちに日記を書くこと自体が楽しくなるでしょう。
※私は今は毎日ではありませんが、日記自体は継続しています。

考えを伝えることに悩んでいる方は、ぜひ日記に取り組んでみてください。
小さな一歩が必ず大きな変化につながりますよ。

井桁健太DecoBoco合同会社 代表

投稿者プロフィール

DecoBoco合同会社 代表社員/33歳
囲碁アマ五段・講師歴:10年

個人レッスンやオンライン囲碁サロンの運営などを通じ、初心者から経験者まで幅広く囲碁を教えている。
YouTube「井桁健太の囲碁チャンネル」でも講座動画などを多数載せています。登録者は3700名を突破(2024年7月時点)。

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