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【囲碁】何を学んだらいいか分からない級位者の方へ
- 2024/7/21
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「ざっくり学ぶ囲碁講座」スタート
みなさんこんにちは。
囲碁アマ五段・DecoBocoの井桁(いげた)です。
「自分は今何を学んだらいいのだろう」と、疑問に思っている囲碁級位者の方は多いと思います。
定石や手筋など教材はたくさんあるけど、今の自分はどれを選んだらいいのか。私も級位者の頃に同じように思っていました。
そんな方に向けて、このブログで「ざっくり学ぶ囲碁講座」を始めます。
私のこれまでの指導経験を踏まえ、それぞれの棋力の時にどういうことを学ぶといいのかざっくり解説します。
※ルール説明はせず、19路盤で打っている方を対象としています。
講師と生徒
講師は私が、生徒は弊社キャラクターのデイビーが担当します。
デイビーと一緒に学びながら、囲碁を楽しみましょう。
各講座の記事は以下にまとめていますので、気になるものを読んでみてください。
*講座まとめページ
講座の概要を知りたい方は、このまま下に読んでください。
4つの棋力帯
囲碁の棋力に明確な基準はありませんが、当講座では19路盤で打ち始めた方を15級としています。
そして15級〜1級を以下の4つに分けます。
・15級〜10級:初級者
・9級〜6級 :中級者
・5級〜3級 :準上級者
・2級〜1級 :上級者
15級〜10級(初級者)
初級者の方が意識するといいポイントは2つあります。
・弱い石の周辺に打つこと
・接近戦の基本対応を知ろう
初級者の方は、まず19路盤の広さに戸惑います。
それまで打っていた9路や13路盤と違い、どこに打ったらいいか迷いますよね。
弱い石とは、まだ安定してなかったり、攻められる心配があるような石のことです。迷った時にこうした石の近くに打ってると、良い手を打つ可能性が高くなります。
弱い石の近くに打つ練習として、囲碁の序盤を重点的に学ぶことをおすすめします。
囲碁は一局200手ほどやりとりするのですが、最初の40〜50手に注目しましょう。
もう一つ、接近戦の基本対応も解説します。石がぶつかった時の基本対応も知っておくことで、囲碁の土台をよりしっかりと築けます。
9級〜6級(中級者)
中級者向けのポイントは1つです。
基本定石を覚えよう
定石とは部分的に正しい対応のことです。
星の定石や、三々の定石などたくさんある種類の中から、まず覚えておきたいものをいくつか紹介します。
定石をたくさん知っていると、省エネで良い手を打てるようになりますよ。
5級〜3級(準上級者)
準上級者向けのポイントは2つです。
・相手の石を切る頻度を増やそう
・捨て石も向き合ってみよう
1つ目はとても単純です。
対局の中で相手の石を切る頻度を増やしてみてください。
私の生徒さんにもよく見られることなのですが、大人になってから囲碁を始めた方は、自分の傷を守るのは得意なものの、相手を切るのは苦手なことが多いです。
切れば相手も困るのだけど、自分の石が反撃をくらうのではないかと不安になってしまうようです。
切ってから目指す形などを解説します。
また余裕がある方は、捨て石も向き合ってみましょう。
石を捨てることはこれからの上達に欠かせません。すぐにできなくていいので、まずは試しに捨てるところから始めてみてください。当講座では代表的な捨て石の手筋と、捨てた際の盤面の評価の仕方を紹介します。
2級〜1級(上級者)
いよいよ初段が見えてきました。
上級者の方が向き合う課題は1つです。
・盤面全体を見て判断する大局観
これくらいの棋力になると、定石はいくつか覚えており、また石の基本的な対応も序盤から終盤までできるようになっています。
ここからステップアップするには、盤面全体を見る大局観が求められます。
今の状況ではどこに先着すべきか。冷静に判断して大場に先着していきます。
相手の着手を無視する「手抜き」を増やすこともポイントですね。
当ブログでは、全体を見るとはどういう感覚なのか、また手抜きの練習方法などを解説します。
他のことは学ばなくて良い
全部やるのはたいへんだなぁ・・。
今はブログや本、動画など、囲碁のコンテンツがたくさんあります。
しかし数が多すぎて、どれから手を付けたらいいのか迷ってしまう人もきっといるはずです。
他の棋力帯のことは学ぶ必要はありません。
まずは自分の棋力に合ったものから学び始めてください!
次回から具体的な講座に入ります。
まずは初級者向け講座「布石における2つのポイント」を更新します。ぜひ楽しみにしていてください!