トッププロの碁を観戦〜韓国の囲碁大会に参加して〜(4)
- 2024/11/21
- 代表ブログ
観戦と大会から感じたこと
大会最終日となる3日目は、勝ち上がったプロやアマの碁を観戦していました。
セジェ杯には有名な韓国の棋士もたくさん出場しており、彼らの対局をすぐ近くで見ることができます。
フィッシャー方式で一局あたりの時間が短く見やすいのもよかったです。
トッププロの碁を目の前で観戦
一番うれしかったのは、姜東潤九段(カンドンユン)を間近で見られたことです。
私が囲碁を始めたくらいの頃に世界チャンピオンになった方です。当時まだ20代前半だと思うので、若い人で世界チャンピオンなんてすごいなと感動しました。
ちなみに今回のセジェ杯も優勝していました。
女子部門では金恩持九段(キムウンジ)が優勝、呉侑珍九段(オユジン)が準優勝でした。
お二人も有名な棋士なので、近くで観戦できて夢のようでした。
日本にはセジェ杯のように観戦できる大会がないので、こういう面でもはるばるムンギョンまで来てよかったなぁと思えました。
あとこの日は参加者の昼ご飯として、炊き出しがありました。
ご飯とスープ、キムチやナムル、牛肉と野菜の炒めものといった料理を好きなだけ取ることができます。天気もよかったので、外の席で食べられるのがうれしかったです。
プロ・アマトーナメントは12時スタート、15時には終わっていたと思います。
アマ部門の決勝戦が16時頃までやっていたかなと。
私たちは16時にバスでソウルに戻りました。日曜の夜のせいか渋滞に巻き込まれ、到着するのに4時間かかりました。
今後の囲碁の課題
大会を通じて感じた課題は以下の通りです。
・少し難易度の高い手筋や詰碁をたくさん解く
・実戦の機会を増やすこと、その際検討も怠らない
・小目の二間高ジマリへの対応など、囲碁AIによって生み出された定石を改めて学ぶ
プロの対局のほか、自分が出場したアマ一般部の対局も観戦してました。準決勝、決勝の対局なので、打っているのは相当な実力者です。
すぐに感じたのが、みなさん急所が見えるタイミングが早いということでした。
一瞬なぜそこに打つのか不思議に思うのですが、数手経つと何かしらの効果をもっている手であることに気づくのです。
また「あの手は手筋の問題集で見たことある!」と思う手もばんばん打っていました。
フィッシャー方式で早い対応が求められるにもかかわらず、安定して急所に打ち続ける姿を見て、自分との棋力差をすごく感じました。
前回の記事でも書きましたが、やはり勝ち上がるにはネット碁七段以上が求められると思います。
棋力はすぐに上がらないので、日々コツコツと勉強していきたいと思います。
ムンギョンセジェ杯、3日間本当に楽しみました。
関係者の皆さま、対局してくれた皆さま、動き方など色々教えてくれた日本勢の皆さま、本当にありがとうございました!