勝負は一瞬・綱島王座戦に参加して

横浜囲碁サロンでの囲碁大会

11月4日に横浜囲碁サロンで開催された綱島王座戦に参加しました。

横浜囲碁サロンではプロの七大棋戦と同じように、「綱島〇〇」とついた大会を開催しています。
参加者の棋力に応じてクラス分けされ、今回は四段以上のクラスと三段以下クラスで分かれました。
※私は五段で参戦。

1回戦:五段の方と互先・黒番9目半勝ち
正直かなり劣勢で、ちゃんとヨセても白が少し勝つかなと思っていたところ、こちらの打ち込みに対して相手が反撃して大きな戦いへ。目算できていませんでしたがその戦いで逆転したようです。
打ち込みに対して穏やかに打たれていたら負けていたと思います。

2回戦:四段の方と定先・白番中押し負け
有利に打ち進められていたのですが、勝負は一瞬で終わりました。
相手に両ノゾキされたところがあり、そのつなぐ方をつい誤ってしまったのです。どちらをつないでも一緒かなと考えていたのが勘違いでした。
切られた瞬間、その片方が一気に死んでしまいました・・。

3回戦:五段の方と互先・白番8目半勝ち
今年7月の別の大会で対戦した方でした。その時は4目半負けだったのでリベンジできました。
互いにじっくり打ち進める碁で、どこが大きいかずっと悩ましかったのですが、その中で陣地をコツコツ作れました。
中央の白地が想定外に大きくなり、その分勝てたようです。

4回戦:十段の方と5子局・黒番24目勝ち
トップアマの知人と対局。なんとお店基準で十段でした。
下辺でいきなり戦いが発生し、部分的にはやや白が得したようです。ただ今回は5子局ということもあり、下辺の戦いで得た厚みと天元がうまく連携しました。
その後も複雑な手を打たれましたが、手厚く打ち進められたと思います。

その4回戦で出てきた手筋があるので紹介します。
黒番で白地をヨセる問題です。右下の白と下辺の白を両ニラミする手があります。

正解は黒1のサガリ。一見変な手ですが狙いを秘めています。

白が下辺を守ると右下に黒3まで踏み込むことができます。
白4と打たれても黒5とワタることができます。さらに今回は右下白がすべて死んでしまうのでこれは選べません。

白が右下を守ると今度は下辺に黒3と打てます。サルスベリよりもヨセた格好になるので、黒1を打たれたら投了したかもとアドバイスいただきました。
The手筋という感じでとても美しいですね。

サガリは対局中も薄っすらと候補には上がっていたのですが、持ち時間があと少しということでサルスベリからヨセていきました。また同じ形が出てきたら迷わずサガろうと思います。

全体の結果は3勝1敗で、同成績が自分含めて3人いましたが、負けたタイミングを考慮して自分は準優勝でした。(優勝の人は4局目に負けた)
賞品としてお菓子までいただきました。こういう景品をいただくのは久しぶりで嬉しかったです。

大会後は参加者で食事にも行きました。
面識はあったものの、ちゃんとお話するのは初めてという方ばかりだったので、とても楽しい時間でした。

参加者の皆さま、横浜囲碁サロンの藤森さん、杉田さん、ありがとうございました!

井桁健太DecoBoco合同会社 代表

投稿者プロフィール

DecoBoco合同会社 代表社員/33歳
囲碁アマ五段・講師歴:10年

個人レッスンやオンライン囲碁サロンの運営などを通じ、初心者から経験者まで幅広く囲碁を教えている。
YouTube「井桁健太の囲碁チャンネル」でも講座動画などを多数載せています。登録者は4200名を突破(2024年11月時点)。

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