- Home
- ざっくり学ぶ囲碁講座
- 打てば得する戦いの急所・後編(15〜10級向け)
打てば得する戦いの急所・後編(15〜10級向け)
- 2024/8/2
- ざっくり学ぶ囲碁講座
相手に切られた時の対応
みなさんこんにちは。
囲碁アマ五段・DecoBocoの井桁(いげた)です。
・戦いになると対応がわからず崩れてしまう
・中盤の急所が知りたい
こうした疑問をもった囲碁級位者の方(15〜10級)に向けて、この講座では、
・石がぶつかった時の対応(前編)
・相手に切られた時の対応(後編)
について画像付きで解説します。
こちらは後編として、「相手に切られた時の対応」をまとめています。
講師は代表の井桁健太が担当します。
生徒は弊社キャラクターのデイビーです。
切られたら戦い開始
前編の中で、相手がツケた時にはハネるのがおすすめだと紹介しました。
相手の方が取られやすい格好になるので、有利な状態で対抗できます。
こちらがハネた際、相手はノビることが多いのですが、時にはノビずに切ってくることがあります。
想定外のタイミングで切られると、困ってしまう人もいるでしょう。
このように切られたら戦い開始です。焦らずにしっかり対応していきましょう。
切り違い一方ノビよ
切られた時に思い出してほしい格言があります。
それは「切り違い、一方ノビよ」です。
上図のように交差している状態を「切り違っている」と言います。
そういう時は、どちらかの石をノビて対応しましょうという教えです。
ノビが良い理由
まず切り違っている時を見てみましょう。
相手にあと2ヶ所置かれると取られる石が、黒白ともに2つずつあります。
こうした時にノビると、取られるまであと4ヶ所にできます。
さっきよりも取られにくい石になったということです。
反対にアタリにすると、相手は当然ノビます。
すると相手の石があと3手になってしまうのです。
アタリの方が一見取れそうですが、実は相手を補強してしまう手なのでした。
ちなみにどこをノビるのかは状況によります。今はどこでもいいので、とりあえずノビておくくらいの気持ちで大丈夫です。
19路でも見てみよう
前編と同じ配置をテーマ図にします。
白がツケてきた場面です。
これに対して黒がハネ、白が切ったとします。
こういう場合も黒はやはりノビがおすすめ。今回は右側にノビたとしましょう。
次に白もノビ、黒ももう片方をノビたとします。
上図はあくまで一例です。
前編でも書いた通り、「弱い石の周辺に打つ」に則って石を置いていきます。
弱い石を探すことは中盤でも大切なので、常に気を配っておきましょう。
上図の進行なら互角の戦いです。
まとめ
・格言「切り違い、一方ノビよ」
・アタリを打つと相手が補強されてしまう
・戦いの中でも、弱い石を探すことが大切
ここまでの4記事を通じて、初級者の方が今学んでおきたいことを解説しました。
いきなり徹底するのは難しいと思いますが、どれも囲碁の土台となる考え方なので、少しずつ慣れていきましょう。
次回から中級者編がスタートします。
まずは定石を覚える3つのメリットというテーマについて解説します。
最初に覚えたい定石もいくつか紹介しますので、更新をお楽しみに!
*次の講座は下の画像から飛べます