囲碁が強くなるポイントは「切り」にあり
- 2025/4/6
- 代表ブログ

相手の石を切ろう
こんにちは。
DecoBoco代表・囲碁アマ五段の井桁です。
以前、アマ初段になってから重点的に取り組んだ勉強法と、対局中に意識するようになったことについて書きました。
初段くらいの頃を振り返った時、もう1つ意識したことがあったので補足します。
それは相手の石を切るようにしたことです。
皆さんが黒番で、相手が白1とハネてきたとします。黒は次にどこに打ちたくなりますか?
級位者の方で多いのが以下の黒2のオサエです。そして白3とノビる。
一見普通のやりとりに見えますが、黒は得するチャンスを自ら消してしまっています。その理由は記事の下の方で解説します。
ここでは切りをおすすめします。
相手の石を切るのは不安かもしれませんが、こうしたダメが詰まっている時に切ることによって、相手を困らせることができます。
白3と右からアタリにしてきたら黒4と逃げます。
白5と打たれると取られてしまうのですが、それは問題ありません。
黒6から黒10までシメツケが利き、周辺の黒がつながってとても良い形になるからです。
黒12で他の大場に先着できます。左辺に打てばそれなりの陣地を見込めるでしょう。
白3で下からアタリにされても、そのままノビていけばOKです。
白1を分断し、かつ左下の白地もとても小さく押し込めているので、黒が大きく優勢になっています。
切ることによって、得できる手順がたくさん隠れているんですね。
一度ノビを許すると、今から切ってもシチョウで取られて黒が損してしまいす。
最初の黒2は普通の対応に見えますが、実は損をしている典型例です。
反対に切れば得できることが多いので、先が読めなくても切ってみてください!
ちなみに以前、石を切ることについてブログを書きました。
以下の記事で切りのポイントをまとめていますので、ぜひご覧ください。