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定石を覚える3つのメリット(9〜6級向け)
- 2024/8/7
- ざっくり学ぶ囲碁講座
定石を覚える3つのメリット
みなさんこんにちは。
囲碁アマ五段・DecoBocoの井桁(いげた)です。
・定石をこれから学びたい
・どの定石を学べばいいのか分からない
こうした疑問をもっている囲碁級位者の方(9〜6級)に向けて、この記事では、
・定石を覚える3つのメリット
・まずはこの定石を覚えよう
について解説します。
定石とは、部分的に互角になる手順のことです。
隅で発生する形が多いですが、中には辺で発生するものもあるなど、種類はさまざまです。
こちらの記事では、定石を覚えることのメリットについて、私が思う3つのポイントを解説します。
また記事の下の方に、基本定石プリントを用意しました。これから定石を学び始める方にとって役に立つものをまとめましたので、ぜひ使ってください。
当講座の全体の概要は以下から見られます。
↓↓
【何を学んだらいいか分からない級位者の方へ】
当講座では、講師は代表の井桁健太が担当します。
生徒は弊社キャラクターのデイビーです。
3つのメリット
定石を覚えるとどんなメリットがあるのか。
私は主に以下の3つがあると思っています。
1・考えなくても良い手を打てる
2・一局通じてきれいに対応できる
3・プロの対局を楽しめる
それぞれ具体的に解説します。
メリット1:考えなくても良い手を打てる
定石は黒白合わせて10手ほどで成り立っているものが多いです。
そのため手順を覚えられれば、その手数分はどこに打てばいいか見当がつくようになります。
囲碁は一局200手ほどなので、約10手分を暗記で対応できることはとても大きいです。
定石を知らない頃に比べて、省エネで打てるようになるでしょう。
また定石は先人の研究によって考えられた手順なので、どんな棋力の人でも強い人と同じように打つことができます。ここも見逃せないポイントです。
メリット2:一局通じてきれいに対応できる
囲碁では定石でない場面でも、定石と似たような形になることが多いです。
そのため手順を覚えていれば、「定石だとああやって打つから、この場合もあそこに打てばいいのかな?」と次の手を見つけやすくなります。
覚えている定石が多いほど応用が効くようになり、一局通じてきれいに対応できるでしょう。
定石を覚えることは、そうでない場面でも役に立つのです。
一つ覚えるだけで色々な場面で応用できます。
メリット3:プロの対局を楽しめる
定石を覚えることで、プロ棋士の対局をより楽しめます。
プロの対局では定石がたくさん現れるので、「次はあそこに打つかな?」と予想しながら見られるようになるでしょう。
自分より強い人の対局を見る時も同じです。
囲碁は観戦を楽しむのが難しいですが、定石を覚えることで少し解消されます。
今何が起きているのか把握できたり、次の一手も考えられるでしょう。
まずはこの定石を覚えよう
定石は基本的なものから、難解なものまでたくさんあります。
その中で何から学んだらいいか分からないという方も多いです。
そういった方に向けて、私が「基本定石」だと思うものをいくつかまとめました。
こちらの記事を読んでいただいたお礼にプリントを渡します。
プリントは以下ページから見られます。
PDFとしてもダウンロード(保存)できますので、ご自由に印刷してください。
↓↓
ざっくり学ぶ囲碁講座・基本定石プリント
一手一手の意味は考えなくて良い
定石を覚える際の注意点として、一手一手の意味は考えようとしなくて大丈夫です。
そこまで頑張ろうとすると、一つを覚えるのに時間がかかりすぎてしまいます。まずは手順を覚えることを優先しましょう。
1ヶ所の隅で並べられるようになったら、今度は別の隅で再現できるかチャレンジしましょう。
さらにそれもできるようになったら、黒と白を逆にして並べてみてください。
まとめ
今回は定石を覚える3つのメリットを紹介しました。
1・考えなくても良い手を打てる
2・一局通じてきれいに対応できる
3・プロの対局を楽しめる
定石を覚えることは、自分の武器を増やすということです。ぜひたくさん並べて覚えてみてください。
囲碁の土台がよりしっかりしたものになるでしょう。
次回のテーマは、中盤の定石である「辺の打ち込み」です。
相手の陣地を減らすことができる手順と、打つ際に意識するポイントを解説します。
更新をお楽しみに!
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